昨日のレッスン中の出来事
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2022/10/19
ブログ
昨日,大学生のお客様のアクロバットレッスンがありました。バク宙を教えていた時に起こった事です。
お客様は大学の部活動で日々体を動かしています。
いくらバク宙と言っても流石は体を日々動かしている実績から、彼は補助ありですがほぼほぼ跳べるようになっていました。
指導にも熱が入り,何度か数をこなしていた最中,その一回のバク宙の補助に違和感が。飛び出しに合わせて彼の身体を持ち上げようとしたら、体重を何も感じなかったのです。
今まで緊張して強張り力づくで飛び出し、僕の腰付近までしか回っていなかった彼は、いきなり無重力になったように軽く、僕の頭につくほどの高い飛び出しのまま華麗に一回転、柔らかな着地で終わる見事なバク宙を決めました。
あまりに突然上手くいった手前,僕も驚いていたのですが1番驚いていたのは当人だったのです。
アクロバットには度々こういう事が起こり得ます。アクロバットに関しては成長の仕方が、ジワジワと上がっていくものではなく,いきなりできたり逆に絶好調だったのに大きく失敗したりを繰り返します。
やる時のテンションや教わったコツ,程よい疲れで力みがとれるなどあらゆる要素が絶妙なバランスで重なった時、人は実力以上のものが出るのかも知れません。これがもしかしたら火事場の馬鹿力に近いものなのかも知れませんね。